続いて激励の手紙を
  島高生徒会街頭でも募金

平成12年4月26日 島原新聞


続いて”激励”の手紙を 島高生徒会街頭でも募金

北海道の有珠山噴火にともない、
島原高校(寺田隆士校長)の生徒会(松本修会長)が校内募金と街頭募金を行い、
目標額を上回る30万2255円が集まったので、
生徒会の代表3人が24日午後、市役所を訪れ、吉岡市長に直接寄託した。

校内募金は14日から18日まで、各クラスと職員室に募金袋や募金箱を置いて行い、
街頭募金は18日午後4時半からウィルビーとエレナ島原店、
19日は午後5時からエレナ島原店の店頭に立って買い物客に協力を呼びかけた。

会長の松本さんは
「雲仙普賢岳が噴火した時は小学3年生だった。
 有珠山の噴火災害で避難生活を余儀なくされている人たちの姿をテレビで見て、
 全国のみなさんから受けたあたたかい支援に対するご恩返しをしなければ、
 との思いから立ち上がった」のだという。

会計委員会の松本絵菜さんと宮崎友理子さんは
「たくさんの人に協力してもらい、目標だった30万円を達成できた。
 本当に感謝している。 集まったお金は、同世代の人に活用してもらいたい」と願っている。

吉岡市長は
「みなさんの気持ちがこもった募金運動だけに大変すばらしい。
 島原市には1万4千ほどの所帯があり、
 今、各所帯から千円を目標に義援金を集めている最中だ」と話した。

被災地へ赴き、有珠山周辺の住民を激励してきた吉岡市長は、
「物資を送れば災害で打撃を受けた商店がさらに困る。
 また、ばらばらに物資が送られてきたら、それを区別するのに人手も時間もいる。
 もし噴火災害の記録誌があれば、一番役立つだろうが、
 みなさんから激励の手紙などをもらったら、きっと心強いはずだ」とアドバイスした。

引率の熊本哲也教諭は
「先生たちらがまとめた紀要があるので、早速送りたい。
 募金運動が終わった後、生徒たちはもっと何かがしたいと、
 ちょうど手紙を出そうと張り切っていたところだった。
 今後、同世代の交流が深まればよいと思う。」と喜んでいた。