「負けるな!有珠山っ子」
  ネットでこいのぼり発信

平成12年5月3日 長崎新聞 


「負けるな!有珠山っ子」
  ネットで”こいのぼり”発信
   噴火災害への励まし込めて

長大付属小パソコンクラブ

北海道の有珠山噴火で避難生活を送っている子供たちを励まそうと、
長崎大学教育学部付属小学校(長崎市文教町)の
正課クラブ「パソコンクラブ」の児童39人が1日、
同小に設置しているパソコンでこいのぼりの絵を作成し、
インターネットを使って被災地に送った。

被災地の状況を発信し、全国各地と被災地をパソコンで結んで
情報交換などを支援している団体が、5日のこどもの日にちなんで企画した
「有珠山被災地にインターネットでこいのぼりを送ろう」
(通称・うすこいプロジェクト)の一環。
4月に同団体のホームページでこいのぼりの絵を募集、協力を呼び掛けていた。

同クラブの4−6年の児童がパソコン20台を使って、こいのぼりを作成。
太陽やにじ、有珠山などを背景にして、色鮮やかなこいのぼりが泳ぐ様子などを描き、
「がんばれ」「山なんかに負けるな」と励ましの言葉を添えた。

6年の藤木伸爾くん(11)は
「避難している人たちが絵を見て、元気になってほしい」と話していた。

同団体はこどもの日に、各避難所ごとに設置されているパソコンで、
全国から寄せられたこいのぼりを見るイベントの開催を予定している。

写真:有珠山噴火で被災地の子供たちを励まそうと、
    こいのぼりの絵を作製する付属小の児童
      (長崎市文教町 付属小)