「灰をぬぐって気持ち晴らして」
 ぞうきん送付へ  雲仙小中学校の114人

   平成12年6月29日 長崎新聞


虻田の児童・生徒らに
文房具や手紙も

南高小浜町立雲仙小中学校の児童・生徒は近く、
北海道・有珠山噴火災害被災地の虻田町の児童・生徒に
激励の手紙と手作りのぞうきんや未使用の文房具を送る。

雲仙・普賢岳災害の際、洞爺湖温泉観光協会から支援を受けたお返し。

小学生(76人)は六年生の児童二人が「励ます実行委員」になり、
激励の手紙と未使用の鉛筆やノートなど文房具を集めた。

メッセージには
「雲仙も噴火したけど頑張って乗り越えました。元気を取り戻して頑張って」
などと激励の言葉を書いた。

中学生(38人)はクラスの学級委員を中心に生徒から手紙を募集。
火山灰で汚れた校舎をきれいにしてもらおうと、
家庭や雲仙温泉街の旅館からタオルや布を集め、
手縫いのぞうきん約160枚を作った。

ぞうきんには
「がまだせ」「ガンバレ」「ファイト」などのメッセージをマジックで記している。

励ます実行委員の金子真奈美さん(11)と馬場優美さん(11)は
「みんなが勇気がでればうれしい」と話した。