長崎新聞

平成13年5月30日(水)「復興計画学びたい」三宅村議会が島原訪問


「復興計画学びたい」

三宅村議会が島原訪問

雲仙・普賢岳噴火災害時の被災者対策や復興計画を学ぼうと、
伊豆諸島・三宅島噴火災害で全島避難が続く東京都三宅村の村議ら6名が
29日、島原市役所を訪れ、同市の防災担当者から話を聞いた。

三宅村議会の山田和快議長によると、
全島避難の長期化で、生活や就職、収入面で住民に不安が広がっているという。

島に戻る見通しが立つまでに村議会として復興プログラムを作成しておこうと、
噴火災害が継続中の有珠山の北海道、地震災害からの復興を目指す鳥取県、島原市の
3ヶ所に分かれて研修を進めている。

山田議長は
「避難生活はあと一年が限界。噴火災害からの復興が進む島原の智恵を拝借し、
 今後立案する復興計画のエッセンスにしたい」と話した。

同市は、被災時の国、県との連携や被災住宅の再建、
集団移転の経過、金融対策などについて説明した。


(写真)三宅島全島避難の厳しい現状を語る東京都三宅村議会の山田和快議長=島原市役所