長崎新聞

平成14年4月22日(月)「三宅島の住民、連絡会を発足」


島原普賢会もエール

大量の火山ガス放出で、分散避難が一年以上にわたって続いている
伊豆諸島・三宅島の住民が結束しようと
「三宅島島民連絡会」を設立、21日、東京都内で発足式があった。

東京都内の公営住宅などに分散し、住民の声がまとまりにくかったため、
避難先ごとに運営委員を選び新組織を結成。

「島民の総意」として意見を集約、行政への要望などに当たることにした。

東京都板橋区に避難中で会長に選出された佐藤就之さん(67)は、
千人以上の島民を前に
「家屋の修繕や一時帰島の費用も自己負担になり、ますます避難生活は厳しい。
 皆さんの意見を各機関に届けたい」と呼びかけた。」

同じ火山被災地の団体で、
北海道・有珠山の「洞爺にぎわいネットワーク」、
雲仙・普賢岳の「島原普賢会」のメンバーが駆けつけ、
それぞれカンパを佐藤会長に渡した。

島原普賢会の大町辰朗理事長は
「わたしもふるさとに帰りたいと取り組み、3月に復興を果たした。
 三宅島を応援します」とエールを送った。